はてな
・リクルーター面談に呼ばれたけど、何を聞かれるのか?
・リクルーター面談ではどのようなポイントが評価されるのか?
就活生の皆さんは、こういった疑問をお持ちですよね?
リクルーター面談で聞かれること、評価ポイントが分かれば事前に対策できますし、面談をパスする確率も高まります。
1年前までリクルーターとして面談していた僕が丁寧に解説していきます。
この記事を見ることによって、以下が期待できます。
ポイント
・リクルーター面談で聞かれることが分かる
・面談での評価ポイントが分かる
この記事の信頼性
- 業界大手企業勤務 ※通信業界です
- 入社1年目~6年目までリクルーターとして毎年数十人と面談経験あり
注意ポイント
すべての企業のリクルーター面談に当てはまる訳ではないことはご了承ください。
目次
リクルーター面談の位置づけとは?
そもそも、なぜ人事部以外の部署の社員がリクルーターとしてわざわざ採用活動に関わっているのでしょうか?
僕が考える理由は以下の3つです。
- 学生の人数を絞り、レベルを一定以上担保するため
- 現場社員の感覚で評価できる
- 現場の社員と関わることで学生の志望度を上げる
学生の人数を絞り、レベルを一定以上担保するため
いきなりリアルな話ですいません・・・
僕が勤めている会社では本選考(いわゆる人事部との1次面談)の前に、リクルーター面談を数回実施します。平均的には2-3回程度です。
つまり、リクルーター面談が0次選考の位置づけということですね。
そもそもでいうと、その年の採用人数は決まっていて、そこから逆算して1次→2次→最終に進ませる人数をざっくり決めてます。
ということは、当然ですがリクルーター面談を突破できる人数もある程度固まっています。
本選考に進ませる人数を絞り、学生のレベルを一定以上担保するためにリクルーター面談が存在するということですね。
現場社員の感覚で評価できる
学生の評価ポイントの一つに、「この学生と働きたいか」という点があります。
例えば、ぶっちぎりに優秀な学生は別ですが、同じような実力の学生がいた場合、「この学生と一緒に働きたい」とリクルーターが判断した方が優先されるというわけです。
実際に採用され一緒に働くのは人事部ではなく現場の社員なので、その感覚を大事にしようという方針です。
この感覚の部分は、言語化がかなり難しいのですが、「その会社の社員が纏っている雰囲気に近いかどうか」だと考えています。
ぶっちゃけ就活生はあまり気にするポイントではなく、「そんなもんなんだ!」という認識でOKです。
現場の社員と関わることで学生の志望度を上げる
会社説明会とか行ってもイマイチその会社の雰囲気とか分かりませんよね?
でもリクルーター面談を通じて、学生に以下を体験させることができます。
・社員と接点をもつことで、仕事ぶりがイメージできる。
・社員の人柄や社風がなんとなく分かる。
この2つのポイントは、企業の採用活動において大きな武器になります。
実際、内定者に対して「なぜうちの会社を選んだか?」というアンケート結果では、
「リクルーターと一緒に仕事がしたいと思った。」や「リクルーターの人と触れ合うことによって、入社後のイメージができた」という答えが半数ぐらいだったと記憶しています。
よってリクルーター面談自体が、学生の志望度をあげてくれるというわけです。
はてな
ではどのような観点で学生は評価されるのでしょうか?
リクルーター面談での評価ポイント
面談1回目
・社会人としての常識やマナーを備えている
・話がシンプルで分かりやすい
・逆質問の量が多く、質もある程度高い
面談2回目
・深堀り質問に納得感のある答えができる
・1回目の面談から成長している
面談3回目
・話が論理的
・志望度が高い
リクルーター面談は平均的に3回ほど実施されますが、それぞれ評価ポイントは若干違います。
面談1回目の評価ポイント
- 社会人としての常識やマナーを備えている
- 話がシンプルで分かりやすい
- 逆質問の量が多く、質もある程度高い
社会人としての常識やマナーを備えている
これは言わずもがな。敬語が使えること。身だしなみがきちっとしていること。遅れる場合は、事前に連絡してくることとか最低限の事項です。
できていなかったらそれだけでマイナスになるのでご注意を!
ちなみに、よく聞かれるのが服装についてです。
会社にもよると思いますが、スーツでも私服でも可です。(体感では80%以上がスーツかなと。)
※私服だからという理由だけでマイナス評価はつけません!
話がシンプルで分かりやすい
ポイントとしては、聞かれた質問に対して「結論→理由・エピソードの順で話すこと」です。
個人的には重要なポイントかなと思います。
- 結論から話すことで、何を伝えたいかを明確にさせる
- 理由、エピソードを話すことで、根拠を示す
- 最後にもう一度結論を伝える
正直1日に何十人と面談するので、結論から話してもらわないとそれだけで聞く気が半減します。すいません。
面談前に社会人の人に聞いてもらって、分かりやすいかチェックしてもらうと良いですね!
逆質問の量が多く、質もある程度高い
1回目の面談では「志望理由」、「学生時代頑張ったこと」、「自己PR」の王道以外は逆質問の時間にします。
この際、質問する量が少ない、質が低いとなると
という印象になります。
質問のポイントは、以下の2つです。
・現場での仕事に関すること→具体的な仕事内容とか、苦労話とかその人にしか聞けないリアルなことを聞く
・会社の方向性に関すること→採用HPとかに会社の方向性が記載されているので、それを参考に今後はどの事業に力を入れていくのか、他社との差別化戦略は?等の意識高い系の質問です。
面談2回目の評価ポイント
- 深堀り質問に納得感のある答えができる
- 1回目の面談から成長している
深堀り質問に納得感のある答えができるか
1回目の面談よりも、リクルーターは深堀の質問をします。
聞くこと自体は「志望理由」、「学生時代頑張ったこと」、「自己PR」と変わらないですが、
- なぜそのような行動をしたのか?
- 他の選択肢がある中、なぜその行動を選択したのか?
- エピソードの中で苦労した点は?
- それをどのように解決したのか?
このような観点で深堀りの質問をすることによって、その学生の行動特性を分析しているということですね。
※行動特性とは、ざっくりいうと「優秀な人材が共通でもっている行動や思考のパターン」のことです。行動特性について詳しくはこちら
対策ポイントとしては面談で話す内容について、「なぜこう考えたのか?、なぜこの行動をおこしたのか?」という目線を持つことです。
1回目の面談から成長しているか
前回の面談から成長しているかどうかを見極めます。
1回目の面談では、志望動機の考え方や伝え方について、リクルーターから何かしらのアドバイスをします。
その点を2回目に改善しているかどうかという観点です。
というのも、基本的に面談毎にリクルーターは交代しますので、当然次の人に向けて引き継ぎの資料を作ります。
1回目の面談で話した内容、逆質問の内容、志望業界、どのようなアドバイスをしたか等を結構詳細に書きます。
次の面談までの短期間で指摘された事項を改善できているかどうかは、その学生の評価ポイントとなるわけです。
面談3回目の評価ポイント
- 話が論理的かどうか
- 志望度が高いかどうか
ここまでくると、リクルーターはこの学生を人事面談にあげて大丈夫かどうかという目線でチェックします。
具体的には、ほかの学生と比べて話が論理的で納得感があるか、志望度が高いかという点です。
先ほどのポイントで挙げた「結論→理由・エピソードの順で話す」、深堀する質問に対して納得感ある答えが返せるかがポイントです。
特に「なぜ他社ではなくうちなのか?」というシンプルな質問に論理的な答えができるかどうかを重点的にチェックします。
まとめ
リクルーター面談をやる理由
- 学生の人数を絞り、レベルを一定以上担保するため
- 現場社員の感覚で評価できる
- 現場の社員と関わることで学生の志望度を上げる
面談1回目の評価ポイント
・社会人としての常識やマナーを備えている
・話がシンプルで分かりやすい
・逆質問の量が多い
面談2回目の評価ポイント
・リクルーターからの深堀り質問に納得感のある答えができるか
・1回目の面談からの成長度があるか
面談3回目の評価ポイント
・話が論理的かどうか
・志望度が高いかどうか
いかがでしたか?
リクルーター面談でいい評価を獲得できれば、その後の本選考でもいい結果が残せるはずです。
就活は準備が8割だと思いますので、本記事が皆様に役立てば幸いです。