はてな
・禁煙外来に行ってみたいけど、効果あるの?
・禁煙にはどのぐらいの時間と費用がかかるの?
・禁煙したいけど自己流で、挫折した。
喫煙者の皆さんは、こういった悩みをお持ちですよね?
最近では、改正健康増進法が2020年から全面施行され、多数の利用者がいる施設、旅客運送事業船舶・鉄道、飲食店等の施設において、屋内原則禁煙となりました。
(※飲食店等において、所定の要件に適合すれば、各種喫煙室(専用室、可能室、加熱式タバコ専用室、目的室)の設置ができる等例外あり)
喫煙者を取り巻く環境も厳しくなって肩身が狭くなっていますよね?
そういった背景もあり、禁煙に踏み切ってみようと考えているあなた。
実は、私も数年前に禁煙外来に通い、禁煙に成功しています。
(2017年12月から通い、2020年4月時点で禁煙継続中)
自身の経験から、禁煙外来に通うことが効果的であると考え、本記事では当時の体験談もお伝えします。
この記事を見ることによって、以下が期待できます。
・禁煙外来がおすすめな理由が分かる
・禁煙外来の一般的な流れが分かる
・禁煙までに必要な時間と費用が分かる
・禁煙に成功するためのコツが分かる
結論:禁煙には禁煙外来がおすすめ
私もかつては喫煙者でした。
・一日の喫煙本数 約15本
・紙たばこを5年、電子たばこを2年利用
禁煙を決意した動機は、誰も興味がないと思うので割愛します笑
2017年12月から禁煙外来に通いだし、その1週間後から完全禁煙、そして2020年4月現在で禁煙継続中です。
最近は全く喫煙欲がありません。
禁煙外来以外には、一般的に以下の禁煙方法があります。
・自身の意思で治す
・市販の薬を服用する
御存知だと思いますが、たばこにはニコチンが含まれており、そのニコチンの依存症が原因でなかなか辞められません。
よって自らの意思で辞めるのは限界があります。
たまに気合で禁煙成功している人もいますが、再現性は非常に低いです。
再現性の低いモデルを追及して失敗しても、結局遠回りになるのでその時間が無駄です。
また、市販の薬を服用しようにも種類も多く、自分でどの薬を選ぶか判断するのは難しいものです。
禁煙外来のメリット
一方、禁煙外来には以下のメリットがあります。
ポイント
- 定期的な問診があるため、専門家に相談できる
- 費用を拠出するため自分に一定のプレッシャーをかけられる
- 健康保険も適用でき、費用が抑えられる
後から述べますが、禁煙外来は一定周期で問診があるため、専門家に様々な相談ができます。
禁煙を続ける中で不安なことや疑問点を専門家に相談できるため、成功確率も高まります。
また、費用も発生するため自身にプレッシャーがかかることになり、継続理由の一つとなります。
やはり禁煙から逃げられない環境に身を置くことも、成功へのポイントですね。
条件を満たせば保険適用も可能で費用を抑えることも可能です。(※保険適用には条件あり。詳しくは禁煙外来の先生にお尋ね下さい)
僕の場合、かかった費用はたばこを吸わなくなったことによってすぐ回収できました。
禁煙外来の流れ(体験談)
私の場合、以下の流れで進んでいきました。
初回診察
- 問診(体調チェックやニコチン依存症のチェック)
- 一酸化炭素濃度の測定
- 禁煙補助薬の説明
- スケジュールの確認
- 禁煙宣言
- 禁煙開始(初回問診から8日後)
- 2回目診察(初回から2週間後)
- 3回目診察(初回から4週間後)
- 4回目診察(初回から8週間後)
- 5回目診察(初回から12週間後)
初回診察
長くなるので簡潔にやったことをお伝えします。
初回診察では、まず問診表を使って喫煙状況の確認や体調チェック、ニコチン依存症のチェックが行われます。
その後、専用の機械を使って体内の一酸化炭素濃度を測定します。
先生から禁煙補助薬の説明を受けます。私はチャンピックスという薬を服用されました。大手製薬会社の禁煙補助薬ということで安心!
チャンピックスには2つの効果があり、継続的に服用することで禁煙成功につなげます
チャンピックスは禁煙のための飲み薬です。
タバコを吸うと、脳にあるニコチン受容体という部分にニコチンが結合して、快感を生じさせる物質(ドパミン)を放出させます。
チャンピックスは、この受容体に結合することで、ニコチンの場合より少量のドパミンを放出させて、イライラなどのニコチン切れ症状を軽くします。
また、ニコチンが受容体に結合するのを邪魔して、禁煙中に一服してしまったときの“おいしい”といった満足感を感じにくくすることにより、禁煙を助ける薬です。
服用の流れは、下表の通りです。
初回診察1-7日目までは普通に喫煙可能です。8日目から完全に禁煙していきます。
チャンピックスの説明を一通り受けたあと、禁煙宣言という紙を記入します。
「私は、●●年●●月●●日までに完全に禁煙することを宣言します」という内容でした。
なんともアナログですが、先生の目の前で読み上げたので、ほんとに禁煙するんだという現実に迫られました笑
あとこれは統計でも出ているのですが、禁煙治療から9カ月後に禁煙を続けている人の約半数は、きっちりと5回の禁煙治療を終えています。
禁煙治療を受けた回数と禁煙成功率との関係
対象:ニコチン依存症患者1,308例(1,149施設の医療機関)
方法:調査対象施設に自記式調査票を郵送配布し、郵送回収した(調査実施時期:平成29年7月12日~平成29年9月27日)。調査対象施設が、調査対象患者の治療終了から10~11ヵ月目となる平成29年7月~8月に、その時点での禁煙/喫煙状況を電話により調査し、その結果を調査票に記載する形式とした。
平成28年度診療報酬改定の結果検証に係る特別調査(平成29年度調査)ニコチン依存症管理科による禁煙治療の効果等に関する調査報告書より改変
「2人に1人は禁煙失敗するけど、あなたはどっちかな?」という先生の挑発的な言葉に決意を新たにしたのを覚えています。笑
禁煙成功までにかかった費用
保険適用後ですが、病院での診察費や処方箋費、薬代含めて23,000円弱でした。
- 診察料など 約7,500円
- 薬代など 約15,000円
僕の場合は、たばこを吸うのに、毎月約4500円(440円×10箱)かかっていたので、
約5カ月で禁煙外来にかかった費用は回収できました。
禁煙成功以降は当然ですが、年間約54,000円(毎月4,500円×12カ月)が節約できています。
禁煙成功のポイント
僕が禁煙に取り組んでみて成功するためのポイントは以下の通りです。
- 一人で取り組まない(周りを巻き込む)
- 喫煙したくなったらガムを噛む
- それでも吸いたくなったら、鉄の意志で我慢する
一人で取り組まない(周りを巻き込む)
僕は職場の先輩と一緒に禁煙外来に通いだしました。
また、職場の喫煙者たちと勝手にグループLineを組み、禁煙を宣言しました笑
禁煙の苦しみを共有できる人を見つける、周りに宣言することで逃げられない環境を作るという点が重要です。
喫煙したくなったらガムを噛む
たばこが吸いたくなる時を考えてみてください。
食後やちょっとした空き時間ですよね?
私も禁煙から2週間目あたりはそういった時間に吸いたくなる衝動があったので、意識的にガムを噛んで紛らわしていました笑
結局、禁煙していると口が寂しくなるのでガムを噛んでいたということですね!
それでも吸いたくなったら、鉄の意志で我慢する
それでもどうしても吸いたくなったら、自分の意志が試されます。
我慢できずに吸ってしまうと、今までの自分に逆戻り、禁煙外来にかけた時間や費用は水の泡、喫煙者からは嘲笑の目で見られる・・・
それでも、今なんとしても吸いたいですか??
禁煙してよかったこと
僕が実感した禁煙のメリットは、以下の通りです。
- 節約
- 飲食店選びが楽になった
- 健康になった
言わずもがな、たばこ代が節約できます。
上述しましたが、年間約54.000円(毎月4,500円×12カ月)が節約できています。
以前は、たばこが吸える店を優先的に選んでいたので選択肢が狭かったですが、今ではお店選びはノンストレスです。
最近では改正健康増進法によって、飲食店でも屋内原則禁煙(所定の要件に適合すれば、各種喫煙室の設置ができる等例外あり)となりましたので、
ということが無くなりました!これは結構デカい!
また、喫煙していた時は1年に数回体調を崩していましたし、朝のどが痛いといった自覚症状があったのですが、禁煙後は全くなくなりました。
まとめ
禁煙には禁煙外来がおすすめ
- 自らの意志でやめるのではなく専門家の力を借りて、再現性の高い方法を選びましょう!
- 保険適用(条件あり)で費用も抑えられます。
- うまくいけば4カ月ほどで完全禁煙可能です。
この記事を最後まで読んだ方ならば、あとは行動するだけです!
禁煙成功を祈っております!