・どうやって勉強したら合格するのか知りたい
・合格者の体験談を知りたい
防犯設備士資格を取得されようとしている方は、このような疑問やお悩みをお持ちかと思います。
防犯設備士資格は、受講・受験に4万円以上の費用が必要となります。
せっかく費用をかけて受験したのに、落ちてしまっては費用も時間も水の泡・・・
そうならないように、試験に一発合格した僕が体験談等踏まえて解説していきます。
結論からいうと、合格自体は決して難しくなく、対策さえすれば問題ないレベルの難易度です。
合格率は公表されていませんが、一緒に受験した同僚を見ていると感覚としては6-7割程度の合格率だと感じました。
本記事の内容
- 防犯設備士資格取得までの流れ
- 実体験を踏まえた具体的な勉強方法
本記事の信頼性
防犯設備士って何ができるの?転職やキャリアアップに役立つ資格なのか?等を知りたい方はこちら
続きを見る【防犯設備士資格のメリットとは?】資格取得者が解説します【需要増・キャリアアップ】
具体的な勉強方法等を知りたい方はこちらから読み始めてください。
防犯設備士資格取得までの流れ
資格取得までの流れは以下の通りです。
step
1受講、受験申し込み
step
2申請書提出、受験料振込
step
3事前学習、事前レポート作成
step
4受講、受験
step
5結果受領・資格者証交付手続き
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6資格者証受け取り
1つずつ解説していきます!
防犯設備士試験の流れ ①受講、受験申し込み
防犯設備士試験は、年に4回実施されています。
2020年度は、5月、9月、11月、翌年1月というスケジュールです。
大体、試験の2カ月前から募集期間が始まりますので、忘れないように申し込みしましょう。
申し込みはインターネット、FAXの2パターンですが、インターネット経由の方が簡単です。
インターネット経由の方は、公益社団法人 日本防犯設備協会HPへ!
ココがポイント
「受験」だけでなく「受講」申し込みも必要です。
なぜなら防犯設備士受験資格の1つに、試験前日・当日に実施される防犯設備士養成講習を修了していることが条件となっているためです。
防犯設備士の受験資格は下記の通り
(1)協会の実施する試験前日、当日の防犯設備士養成講習を修了した方
(なお、講習内容はテキスト本編の復習を役割としています)
→ 「防犯設備士テキスト(本編)」 「同(資料)」の目次はこちら(2)事前提出レポートを提出した方
「事前提出レポート」(解答)の提出が必須となります。
提出は防犯設備士養成講習初日、受付へ提出していただきます。
→ 事前提出レポートについて
引用元:公益社団法人 日本防犯設備協会
なお、防犯設備士要請講習受講のために特別な申請は必要ありません。普通に料金の払い込みを行えば、受講・受験ともに受けられます。
防犯設備士試験の流れ ②申請書提出、受験料振込
受講・受験の申し込みを済ませると、登録した住所に申請書が届きます。
ここでは、以下が必要となってきます。
- 受講料・受講料の支払いを済ませること
- 受講・受験申請書を提出すること
参考に2020年度の受講料・受験料は以下の通りです。(価格は税込)
区分 | 会員 | 非会員※ |
受験料 | 11,000 円 | 11,000 円 |
受講料 | 27,500 円 | 33,000 円 |
合計 | 38,500 円 | 44,000 円 |
※公益社団法人 日本防犯設備協会の会員であれば、受講料が安くなりますが、初めて受験される方は大多数が非会員価格になります。
詳細はこちらからご確認ください。
また、受講・受験申請書の提出期限が試験日・受講日の約1カ月前となっています。郵送or宅配便で送付する必要があるため、余裕をもって対処しましょう!
防犯設備士試験の流れ ③事前学習、事前レポート作成
受講・受験申請書を提出すると、テキスト2冊と事前提出レポートが届きます。
本テキストと資料編の2冊が届きますが、資料編は勉強する必要はありません。
本テキストは300ページほどのボリュームとなっていますので、勉強計画を立てることも重要です。具体的な勉強方法はこちらへジャンプ
事前提出レポートは受験当日に提出する必要があります。このレポートを提出しないとそもそも試験が受けられませんので注意してください。
防犯設備士試験の流れ ④受講・受験
1日半を使って講習を受けます。
こちらは講師の方が、テキストを1から最後まで通しで流していく形式になりまして、かなりの集中力を要します。
終盤になると時間も足りなくなってくるので、かなり早足での説明という印象でした。
2日目の午前中まで講習、その後は試験となります。試験の概要は以下の通りです。
区分 | 科目 | 出題数 | 時間 |
試験A | ① 防犯の基礎 ② 電気の基礎 ③ 設備機器 I (侵入警報設備) | ① 10 問 ② 3 問 ③ 12 問 | 70 分 |
試験B | ① 設備機器 II (防犯カメラ設備等) ② 設備設計 ③ 施工・維持管理 | ① 9 問 ② 10問 ③ 6 問 | 80 分 |
試験問題は選択式と穴埋め、正誤方式で、マークシート方式で回答します。
A、Bそれぞれで正答率60%以上で合格となります。
詳細はこちらからご確認ください。
防犯設備士試験の流れ ⑤結果受領、資格者証交付手続き
試験終了後、大体2週間ぐらいで結果が郵送されてきます。
合格したら、資格者証の交付申請を行います。なお、交付申請には以下の費用が必要です。
区分 | 交付手数料 |
防犯設備士資格者証 (カードサイズの携帯用・必須) | 5,500 円 |
防犯設備士証書 (A4 サイズの掲示用・希望者) | 3,300 円 |
※防犯設備士証書は希望者のみなので、必ずしも必要ありません。
防犯設備士試験の流れ ⑥資格者証受け取り
資格者証の交付がされてはじめて防犯設備士資格を取得したことになります。
防犯設備士試験の勉強方法
・試験日までの勉強方法
・試験の前日・当日の戦略
上記2つに分けて解説していきます。
防犯設備士試験日までの勉強方法
まず、試験の流れでもお伝えしたように受講・受験の約1カ月前までに2冊のテキストと事前提出レポートが届きます。
テキストの勉強方法
テキストは本テキストと資料編に分かれていますが、僕は資料編は全く使用しませんでした。
勉強方法のコツとしては、以下2点です。
- 学習計画を立てる
- ポイントをノートに書き出す
学習計画を立てる
本テキストは約300ページ程とかなりボリュームがあるので、綿密な計画を立てましょう。
約1カ月間勉強するとして、10ページ/1日というペースです。土日を活用すれば、問題なく消化できるかと思います。
学習する際には、以下を意識しましょう!
学習時のポイント
用語の意味を100%理解しようとしない
僕は防犯カメラ等の設備機器に関する知識が無かったので、そもそもの用語の理解で躓くところもありました。
完璧に理解しようとせず、80%程度の理解度で進める方が賢明かと思います。
防犯設備士試験は範囲が広いので、いかに「出題範囲の分野を網羅的に理解できるか」が重要です。
一方で丸暗記が必要な知識もあります。
例えば「防犯図」という設計図に防犯機器を示す際の記号は、丸暗記するしかないです。
また試験Aの防犯の基礎や電気の基礎といった分野は、基本的な知識や用語が問われるので、割り切って丸暗記しましょう!
ポイントをノートに書き出す
300ページ程あるテキストをいちいち見返すのも効率が悪いので、重要な部分はノートに書きだしておき、必要な際にすぐわかるようにしておくといいですよ。
事前提出レポートの勉強方法
テキストの勉強がある程度終わったら、練習問題のつもりで取り組むといいです。
理由は現時点での自分の理解度が分かり、復習すべき分野が明確になるからです。
現在では過去の問題集が購入できるようです。
受講・受験申請書に購入申込書が同封されているようですので、こちらも活用しましょう!
金額は2,200円かかりますが、合格確率は高くなるはずなので絶対に落ちたくない方は購入された方がいいでしょう!
防犯設備士試験の前日・当日の戦略
資格試験の前日と当日の流れは以下の通りです。
【1日目】
10:00~12:15 | 養成講習(設備機器 I) (休憩 約 10 分) |
12:15~13:10 | 昼食 |
13:10~13:40 | 警察による講演 |
13:45~15:40 | 養成講習(設備機器 II) (休憩 約 10 分) |
15:50~16:50 | 養成講習(施工・維持管理) |
【2日目】
9:50~12:30 | 養成講習(設備設計) (休憩 約 10 分) |
12:30~13:30 | 昼食 |
13:45~(70 分間) | 資格認定試験(A) |
15:20~(80 分間) | 資格認定試験(B) |
詳細はこちらからご確認ください。
ここでのポイントは以下の2点です。
・最前列で講習を受けること
・仲間を見つけておくこと
最前列で講習を受けること
優しい講師の方は、「ここ試験にでますよー。アンダーラインして下さい」とヒントをくれるのでその情報を漏らさないという戦略です。
具体的には、会場に早く到着し、最前列を陣取るぐらいの気持ちが必要です。実際、僕は2日とも受付に一番乗りし、最前列をキープしていました笑
仲間を見つけておくこと
これはヒントを聞き逃さないための戦略です。
僕の場合は会社の同僚が数人会場にいましたので1日目が終わった後に、アンダーラインの箇所を複数の人とチェックしていました。
そこまでやるの?と思う方がいるかもしれませんが、防犯設備士資格の費用は4万円と高額です。
まとめ
資格取得までの流れ
・受講、受験申し込み
・申請書提出、受験料振込
・事前学習、事前レポート作成
・受講、受験
・結果受領、資格者証交付手続き
・資格者証受け取り
合格のための学習方法と戦略
・学習計画を立てる。
・出題範囲の分野を網羅的に理解する。
・過去問題集を活用する
・試験前日・当日は最前列で受講する
・重要箇所の聞き漏れがないよう、仲間を作っておく
いかがでしたか?防犯設備士試験は受講・受験費用も高額となりますので、一発合格を目指しましょう!
本記事があなたの参考になれば幸いです。合格目指して頑張って下さい!
それでは!
防犯設備士って何ができるの?転職やキャリアアップに役立つ資格なのか?等を知りたい方はこちら